内容紹介

ストーリー

【ストーリー】
毎夜、向かいのアパートに暮らす美しい年上の女性マグダを望遠鏡で覗く郵便局員の青年トメク。行動に移すことなく、トメクははただマグダを見つめるだけだったが、あるとき遂に想いを伝え、デートに誘い出すことに成功する。外でアイスクリームを食べた帰り、マグダはトメクを部屋に招き入れ、彼に手ほどきをする。辱められたと感じたトメクはたまらず部屋を飛び出してしまうが…。
【解説】
孤独な男と女、純真な心とそれぞれの愛の行方。/『デカローグ』「トリコロール三部作」名匠クシシュトフ・キェシロフスキによる珠玉の名編。/『殺人に関する短いフィルム』同様に、十戒をモチーフにした巨編『デカローグ』(88-89)の「第6話」を長編映画として再構成しながら、テレビ版とは全く異なるエンディングを迎える独立した映画作品として製作された作品。「見つめること」「見つめられること」によって変異してゆく愛の形と心模様。陽炎のような年の離れた男と女の愛のゆらめきを、美しく繊細な映像で紡いでゆく。クシシュトフ・キェシロフスキの中期を代表する傑作として高い人気を誇る、最もロマンティックな究極のラブストーリー。