南海トラフM9地震は起きない 「想定外逃れ」でつくられた超巨大地震の真実
角田史雄
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商品説明
内容紹介(出版社より)
大好評につき4刷重版9月19日出来!
2016年 熊本地震 2018年 北海道胆振東部地震
2024年 能登半島地震……東日本大震災以降、
なぜ大地震は南海トラフ以外で起きるのか。
「熱移送論」で地震発生のメカニズムを解き明かす。
プレートの枚数は現在も確定しておらず、プレートが衝突したり沈み込んだりするとされている場所から2000km以上も離れた中国内陸で起きた四川大地震は説明できません。地震の発生原因は、地球内部の熱移送であり、大地震発生前には必ずその周辺で熱移送と火山性群発地震が起きています。プレート説に基づいて地震予知研究をしているのは日本だけ。活断層が動いて直下地震が起きると思っているのも日本だけ。ほとんど信仰と言っていいプレート説を真剣に見直す時期が来ていると思います。(本書「おわりに」より)
目次
はじめに
「プレート説」は真理なのか
1億2000万人の信者を擁するプレート説は現代の「天動説」
50年を無駄にした日本の地震学
第1章 プレート説は「現代の天動説」
プレート説とは何か
米ソの冷戦中に誕生したプレート説
プレート説の誕生
プレート説の骨格
宗教色が強いプレート説
プレート節への疑問が噴出
大陸移動説の誤り
大陸はプレート説どおりに動いてはいない
プレートはなぜ動いているのかわからない
イデオロギー化するプレート説
状況を一変させたマントルトモグラフィ
地球内部を明らかにしたマントルトモグラフィ
プレート説に引導を渡したマントルトモグラフィ
その場しのぎの言い訳に終始する地震学者
存在が証明されていないアスペリティ
第2章 日本地震学の「黒歴史」
東日本大震災後の地震学者の反省
地震学者と地質学者
問題の本質はプレート説導入の経緯にある
プレート説の普及に決定的な役割を果たした『日本沈没』
地学団体研究会の誕生と発展
地質学者の主張は間違っているのか
活断層は地震発生の原因ではない
活断層が自ら地震を発生させることはできない
3つの地震が統合されて「南海トラフ地震」になった
江戸時代のデータもある南海トラフ地震の確率根拠
マグニチュード9シンドローム
利権と化した南海トラフ地震対策
第3章 地下の「熱移送」が地震を引き起こす
松代群発地震
地震の謎に迫った松澤チーム
地震を人工的に起こす
熱移送説
プレート説では説明できない四川大地震
地球内部の熱の流れ
高温から中温の場所でしか地震は起こらない
二十数億年前に起きた最初の大地震
日本列島形成の主役もマグマ
東日本大震災発生のメカニズム
南海トラフ地震の危険性をどう見るか
地震と火山の噴火をセットで考える
富士山の噴火は当面ない
富士火山帯の東縁の伊豆半島近辺も危ない
西日本における要注意地域
九州や北陸、東北における要注意地域
第4章 日本の防災対策を抜本的に見直せ
プレート説に依拠した地震予知
予知研究を行っているのは日本だけ
転機となった阪神淡路大震災
把握が難しい地球内部の動き
地震予知の体制を自治体ベースで再構築する
地域の「揺れの癖」を知る
高速道路を倒したのもドスン揺れ
ユサユサ揺れで二重のダメージ
地域の特性に即した対策を
相模地域では山崩れや土石流に要警戒
湘南地域は津波に要警戒
京浜・京葉地域と埼都地震帯はドスン揺れが狙い撃ち
わが家の地震カルテをつくる
「机にもぐれ」には問題あり
おわりに
日本の地震学
「プレート説の呪縛」を解いて自由闊達な議論を
内容紹介(「BOOK」データベースより)
2016年熊本地震、2018年北海道胆振東部地震、2024年能登半島地震…。東日本大震災以降、なぜ大地震は南海トラフ以外の地域で起きるのか。「熱移送説」で地震発生のメカニズムを説き明かす。
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 プレート説は「現代の天動説」(プレート説とは何か/米ソの冷戦中に誕生したプレート説 ほか)/第2章 日本地震学の「黒歴史」(東日本大震災後の地震学者の反省/地震学者と地質学者 ほか)/第3章 地下の「熱移送」が地震を引き起こす(松代群発地震/地震の謎に迫った松澤チーム ほか)/第4章 日本の防災対策を抜本的に見直せ(プレート説に依拠した地震予知/予知研究を行っているのは日本だけ ほか)
著者情報(「BOOK」データベースより)
角田史雄(ツノダフミオ)
1942年群馬県生まれ。埼玉大学名誉教授。1973年、理学博士号取得。1982年、埼玉大学教養部教授。1995年、埼玉大学工学部教授。2006年、埼玉大学理工学研究科教授。2008年より現職。埼玉県大規模地震被害想定委員、埼玉県環境科学国際センター研究審査委員などを歴任
藤和彦(フジカズヒコ)
元内閣官房内閣情報分析官。1960年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)入省。エネルギー政策などの分野に携わる。1998年、石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)。2003年、内閣官房出向、内閣情報調査室内閣参事官及び内閣情報分析官(グローバルシステム担当)。2011年、公益財団法人世界平和研究所(中曽根研究所)出向、主任研究員。2016年から独立行政法人経済産業研究所上席研究員。2021年から同コンサルティングフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
商品レビュー(4件)
- 総合評価
- 4.25
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新説からの地震対策提言
- 購入者さん
- 投稿日:2024年10月19日
プレート理論が通説とは言えなくなり、熱移動説を唱える著者らの見解です。
官民問わず話題となる、いわゆる南海トラフ大地震の信憑性に疑問を示しつつ、今後起きる可能性のある地震について説明されています。
防災対策が必要なことには変わりないのですが、内容に矛盾は感じなかったので、一度手にとって読んで欲しい本です。0人が参考になったと回答
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(無題)
- 購入者さん
- 投稿日:2024年09月26日
プレートと違った視点からの説明には、納得します。
40年ほど前に海洋底拡大、地球膨張収縮の講義を受けたことを思い出します。0人が参考になったと回答
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(無題)
- 購入者さん
- 投稿日:2024年08月29日
目からウロコです。一度原点に帰って地震を様々な視点から見直すきっかけになればと思います。
0人が参考になったと回答