内容紹介

ストーリー

【ストーリー】
新作の撮影中の監督フェリーニは日本のテレビ局からインタビュー(イタリア語でインテルビスタ)を受け、自身の映画作品や人生について語り出す。そしてまさに撮影所では彼の新作映画の撮影が進められており、俳優が若き日の彼を演じている。フェリーニが初めて撮影所のチネチッタを訪れたときはまだ駆け出しの記者のとき。スター俳優のインタビューのためだった。TVクルーのインタビューが進むにつれ、やがて彼の思い出と新作映画の世界は奇妙に溶け合っていく。そしてフェリーニは、偶然居合わせたマストロヤンニとTVクルーを連れて、かつて自身の映画に出演したアニタ・エクバーグの元へ向かう。
【解説】
世界映画史に名を残す数々の名作を生み出したイタリアで最も大きな映画撮影所チネチッタの創立50周年を記念して製作された作品。「映像の魔術師」と呼ばれたフェリーニらしい夢と現実が織り交ざる摩訶不思議な展開と、映画への想いを愛情豊かに綴る晩年の傑作。/フェリーニの思い出と劇中で撮影されている映画の世界が、インタビューを通して巡りあい、奇妙に溶け合っていく。フェリーニが本人役で出演していることはもちろんのこと、助監督のマウリツィオ・メインや俳優のマルチェロ・マストロヤン、アニタ・エクバーグなどフェリーニ作品を彩ってきた豪華な人々が出演している。さらに映画史に残る傑作『甘い生活』(59)をマストロヤンニとエクバーグが鑑賞する場面は必見の名シーンとして名高い。