アーティストが服を着る理由 表現と反抗のファッション
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商品情報
- 発売日: 2025年08月27日頃
- 著者/編集: チャーリー・ポーター(著), 清水玲奈(訳)
- 出版社: フィルムアート社
- 発行形態: 単行本
- ISBN: 9784845924042
商品説明
内容紹介(JPROより)
アトリエで絵具にまみれながら制作するとき、
自分の姿を作品に取り入れるとき、公の場に出るとき、
彼らは何を着て、どのように自らを表現するのか?
70人超のアーティストの日々の装いと制作から考える、わたしたちと衣服の関係
私たちは日々、どのように服を着ているでしょうか? 通勤には妥協したコーディネートで、フォーマルな場ではふさわしい服装で。そして遊びに行くときには、別の自分になれるような装いで。何気なく着ているように思えても、そこには社会の不文律やジェンダー規範、そしてアイデンティティや自己認識が関係しています。
いっぽう美術の世界で活動するアーティストたちは、好きな服装で、自由な働き方をすることができます。しかし彼らは、服を着た自らの姿を作品に取り入れたり、自分のアーティストとしてのイメージを確立するために服を利用したりすることもあります。彼らの服装は、先進性を求めながらも保守的な業界に対して、時に抵抗のメッセージを表明してもいます。服はアーティストにとって、自分を表現するための、そして体制に反抗するための手段となるのです。こうした彼らの態度は翻って、制作に最適で機能的な服の選択や、絵具にまみれた靴にも見ることができるでしょう。
本書では70名を超える現代美術のアーティストに注目し、豊富な図版とともに彼らと衣服の関係を解き明かします。前半では、スーツ、デニム、作業着など、アーティストが「何を」着るかに注目。後半では「どう」着るかにフォーカスし、ある種のパフォーマンスとして服を着るアーティストや、服を通して自分が属する文化や環境について考察するアーティストの実践を紹介します。
たとえば、服を作品の素材とし、晩年にはヘルムート・ラングと友情を育んだルイーズ・ブルジョワ。つねにジーンズを履き、時代のアイコンとして名声を得たアンディ・ウォーホル。同じ服、メイク、ウィッグで5年間ひとりの人物を演じつづけたリン・ハーシュマン・リーソン。同性愛が違法だったイギリスでクィアを貫き、服装で個性を表現したデイヴィッド・ホックニー。サッカー・サポーターのあいだで起こった「カジュアル」ムーブメントを経験し、階級と服装に関する探求を続けるマーク・レッキー。思い思いの服装で2019年のターナー賞を共同受賞した4名のアーティストたち……。それぞれの多様で切実な「着る理由」は、私たちと衣服の日常的な関係をもう一度考えるきっかけを与えてくれます。
アーティストのワードローブは、その勇気や反抗心、あるいは社会の文化やイデオロギーへの従属について、何を語ってくれるだろう? さらに一歩進んで、私たちも自らのワードローブを見直し、「それでは私たち自身はどのように体制に反抗し、あるいは順応しているのだろう?」と問うこともできるかもしれない。(本文より)
<本書が取…
内容紹介(「BOOK」データベースより)
ルイーズ・ブルジョワ、ギルバート&ジョージ、フリーダ・カーロ、アンディ・ウォーホル、ヨーゼフ・ボイス、シンディ・シャーマン、草間彌生…アトリエで絵具にまみれながら制作するとき、自分の姿を作品に取り入れるとき、公の場に出るとき、彼らは何を着て、どのように自らを表現するのか?アーティストの日々の装いから考える、わたしたちと衣服の関係。
目次(「BOOK」データベースより)
「5月のある水曜日の夕方…」/ルイーズ・ブルジョワ/テーラリング/ジャン=ミシェル・バスキア/作業着/サラ・ルーカス/デニム/ニコール・アイゼンマン/「私はいま、ひどい格好で…」/服に付いた絵具/ヨーゼフ・ボイス/アートにおける服/マルティーヌ・シムズ/ファッションとアート/シャーロット・プロジャー/カジュアル
著者情報(「BOOK」データベースより)
ポーター,チャーリー(Porter,Charlie)
ライター、ファッション評論家、キュレーター。ウェストミンスター大学ファッション学部客員講師。『フィナンシャル・タイムズ』『ガーディアン』『ニューヨーク・タイムズ』『GQ』『ランチョン』『i-D』『ファンタスティック・マン』などの新聞・雑誌に寄稿し、現在もっとも影響力のあるファッション・ジャーナリストのひとり。2019年ターナー賞の審査員を務めた
清水玲奈(シミズレイナ)
ジャーナリスト・翻訳家。東京大学大学院総合文化研究科修了(表象文化論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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