現場止めなきゃカスリ傷 スタントマン十ヶ条 42年の現場から学んだ、生き残る技術と哲学
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商品説明
内容紹介(出版社より)
辻井啓伺さんと私が出会ったのは数年前のことです。あるイベント会場でした。
「馬を数頭飼っている」「スタントマン」「アクション監督」そう聞いて、正直に言えば、私にとってはまったく知らない世界の人でした。出版の仕事をしていると、さまざまな分野の専門家と出会いますが、スタントマンという職業の方とじっくり話をする機会はほとんどありません。だからこそ興味を持ちました。その後、辻井さんが主催するイベントのお手伝いをすることになり、そこからご縁が始まりました。話を聞けば聞くほど驚くことばかりでした。
映画やドラマで見ているアクションシーン。私たちは主役や俳優に目が行きます。しかし、その裏側には辻井さんのようなスタントマンやアクション監督がいます。映画のエンドロールに名前が流れていたり、メイキング映像に少し映っていたりしますが、普段はほとんど意識することがありません。けれど、辻井さんの話を聞くようになってから、映画やドラマの見方が変わりました。
「あの落下シーンはどうやって撮ったのだろう」「あの立ち回りは誰が考えたのだろう」「このリアルさは誰が作っているのだろう」そんなことを考えながら作品を見るようになったのです。
そして今回出版した『現場止めなきゃカスリ傷 スタントマン十ヶ条』は、まさにその世界の裏側を知ることができる一冊です。私は出版社として数多くの著者と出会ってきたが、ここまで「身体で覚えた言葉」で書かれた本は多くない。この本には、理論より先に現場がある。知識より先に経験がある。そして何より、命を懸けて生きてきた人間の言葉がある。
辻井氏は42年以上にわたり、日本のアクション業界の第一線で活躍してきたスタントマンである。映画、テレビ、舞台。観客が息を呑む一瞬の裏側で、誰よりも危険と向き合ってきた。
階段落ち。高所落下。火だるま。爆破。普通の人なら一度も経験しないような恐怖と隣り合わせの仕事である。しかし、この本は単なるスタントマンの武勇伝ではない。本書の中心にあるのは、「スタントマン十ヶ条」である。
誰でも最初は初めてだ。成功は後悔の元。こなす事が仕事じゃない 魅せる事が仕事。言い訳を探すな。経験に勝る教科書はない。現場止めなきゃカスリ傷。など、一見するとスタントマンの世界だけの話に見える。
だが読んでいくうちに気づく。これは人生論でもあり、仕事論でもあるのだ。
私が特に印象に残ったのは、「経験に勝る教科書はない」という言葉である。出版の世界も同じだ。本を何百冊読んでも、実際に出版してみなければ分からないことがある。経営もそう。教育もそう。人生そのものがそうだろう。頭で理解したことと、身体で理解したことは違う。
辻井氏の言葉には、その重みがある。また、本書には驚くようなエピソードも数多く登場する。27メートルからの落下。28.5メートルへの挑戦。「元気が出るテレビ」での命懸けの企画。しかし、それらを自慢げに語るのではない。むしろ、「なぜ挑戦したのか」「なぜ恐怖を超えられたのか」を語っている。そこに、この本の価値がある。現代は安全が重視される時代である。もちろんそれは大切なことだ。しかし一方で、失敗を恐れ、挑戦を避け、傷つかないことばかり考える社会にもなっている。そんな時代だからこそ、辻井氏の「誰でも最初は初めてだ」という言葉は胸に刺さる。
この本はスタントマン志望者だけの本ではない。
挑戦したい人。壁にぶつかっている人。仕事に誇りを持ちたい人。何かに本気で向き合いたい人。そんな人にこそ読んでほしい。スタントマンという仕事は、作品のエンドロールに名前が流れても、顔が映ることはほとんどない。しかし、その一瞬のリアルのために、誰かが命を削っている。
この本は、その世界を知ることができる貴重な記録である。
そして同時に、「どう生きるか」を問いかける一冊でもある。
読後にはきっと、辻井氏が42年間現場で掴み取った言葉の重みを感じるはずだ。
更新日:2026年06月08日
内容紹介(JPROより)
「現場を止めるな。命を守れ。それがプロだ。」
42年間、数々の映画・ドラマの裏側で危険なスタントを担ってきた著者が語る、十ヶ条。
本書は、「スタントマン十ヶ条」としてまとめられた経験と信念の記録であり、同時にどんな職業にも共通する「現場での生き方」の教科書でもあります。
例えば、「現場に責任を押しつけない」「段取りで事故は減らせる」「安全を優先してこそ作品は輝く」など、すべての言葉に裏付けられたリアルな現場知があります。
さらに本書では、スタント業界の安全問題、技術継承、保険制度、女性スタントマンの活躍、そしてデジタル演出との共存など、多角的な課題にも踏み込んでいます。
著者がこの本に込めたのは、「命を懸けて向き合ってきたスタントマンという職業の魅力を、より多くの人に伝えたい」という強い願いです。
とりわけ、これから進路を考える若者や子どもたちにとって、「夢や目標を見つけるきっかけ」になるようにと願いながら、一行一行に実感を込めて綴られています。
スタントマンという仕事の魅力や、命を賭けて歩んできた道を、少しでも知っていただけたなら、それが何よりの喜びです。
これは単なるスタントの話ではなく、プロフェッショナルとは何かを問い直す、人生の十ヶ条です。
はじめに 俺のスタントマン人生〜歩んできた道
第一章 スタントマン十ヶ条〜42年で掴んだ命を懸ける仕事哲学
第二章 身体で語るプロフェッショナル〜技術と覚悟の裏側
第三章 リアルをつくる演出術〜現場を支えるもう一人の監督
第四章 命と契約のリアル〜未来のスタントマンへ
あとがき 十ヶ条を超えて〜次の世代へ
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