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もらいうつ

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商品情報

  • 発売日:   2026年09月01日頃
  • 著者/編集:   高橋 一志(著)
  • 出版社:   方丈社
  • 発行形態:   単行本
  • ページ数:   200p
  • ISBN:   9784910818443

商品説明

内容紹介(出版社より)

うつ病は、本人だけの問題ではない。

支える人もまた静かに消耗していく。

支える人の心の健康を守る本。


■「もらいうつ」とは


うつ病の人に寄り添い続けるうちに、支える側まで心の不調に陥ってしまうこと。病気がうつるのではなく、心の距離の近さによって起こります。


風邪をうつされたときに「風邪をもらってしまった」というように、誰かのうつを、自分が「もらってしまう」。もちろん、うつ病は感染症ではないため、医学的な意味で人にうつることはありません。けれども、家族やパートナー、親子、職場の上司や同僚など、「心の距離」が近い人の苦しみに寄り添い続けることで、自分まで心身の不調に陥ってしまうことがあります。


本書はこの現象を「もらいうつ」と名づけました。精神科医として数多くの患者や家族、企業のメンタルヘルスに携わってきた著者が、その実態と予防法を豊富な臨床事例から解説します。


■「誰かを支えよう」とした人が、倒れていく


産後うつになった妻を支える夫。うつ病になった母親を支え続けた娘。後輩社員の相談に乗っていた先輩。休職者の業務を引き継いだ同僚。「誰かを支えよう」とした結果、自分までうつ状態に陥ってしまった人たちが数多く登場します。


共通しているのは、いずれも相手を思いやる気持ちが強い人だという点です。責任感が強く、周囲への配慮ができる人ほど負担を抱え込みやすい。だからこそ自分の不調に気づかないまま無理を重ね、気づけば支える側まで疲れ果ててしまいます。


「もらいうつ」は、家庭だけで起こるものではありません。産後うつ、職場のメンタル不調、介護、不登校、8050問題、更年期。物理的な距離ではなく、心の距離が近いかどうかが鍵になります。


■うつ病と診断された人には治療も休養もあるが、支える側には


うつ病と診断された人には、治療も、休養も、周囲の配慮もあります。一方で「支える側」に回った人たちは、診断を受けているわけでも、休めるわけでもありません。


家族であれば「支えるのは当然」と思い込み、職場であれば「自分が代わりに働くしかない」と抱え込む。そうして不調が表面化しないまま、静かに消耗していきます。本書が光を当てるのは、この「見えない層」です。


■鍵は「近づきすぎず、離れすぎず」


では、どうすればいいのか。著者は、うつ病の原因を一つに決めつけることはできないと説きます。さまざまな要因が絡み合って発症するからこそ、「犯人探し」ではなく、その人を取り巻く状況全体を理解することが回復への第一歩になるといいます。


本書では、寄り添い疲れから生じる「共感疲労」、寄り添っていた人が気づけば相手を責める側に回ってしまう心理などを、心理学・精神医学の視点からひも解きます。そのうえで、今日から実践できる4つの予防策を具体的に紹介します。


・自分の特性を理解しておく

・セロトニンの分泌を促す生活習慣を心がける

・ストレスをマネジメントする(睡眠、感情を書き出す、気持ちを話す、ピアサポートを利用する)

・積極的に摂りたい食べ物を知る


支える人が心の健康を保つことは、自分のためだけではありません。結果として、支えられている本人の回復にもつながっていきます。


家族やパートナー、管理職、人事担当者、医療・福祉・教育関係者、介護や子育てに携わる方など、「誰かを支える立場」にあるすべての人に読んでいただきたい実践書です。

■目次


まえがき ─自分まで「うつ」にならないために─


第1章 「うつ」は「うつる」のか


「もらいうつ」とは/「うつ」は「うつる」のか/幸せいっぱいのはずの産後女性が……/産後女性の死因、ダントツ1位は自殺/産後うつは、母親だけの問題ではない/やはり「うつはうつる」/一緒に暮らしている家族も不調になる/家族対象の講座があるという事実/家族を応援することには意味がある/「家で安らげない夫」をサポート/夫のアプローチは正しかったのに……/見通しを説明し、薬を処方/二か月後に現れた夫の変化と妻の変化/家族サポートは患者にもプラス効果をもたらす/メンタル疾患は生活に大きく影響する/正しい治療を受ければ、うつ病は回復する/うつ病は治りやすいほうの病気/負のスパイラルが家庭に蔓延すると……


第2章 職場にもある「うつはうつる」現象


うつっぽい社員が発する負のエネルギー/職場でのうつのうつり方/職場の空気がよどむと、負のスパイラルが生まれる/社員のうつ病対策は、企業経営の安全保障/職場以外の要因でうつ病になることもある/ある企業の人事担当者の困りごと/母親由来の「もらいうつ」で休職/うつ病の原因を一つに特定するのはNG/原因と結果の順番が真逆の場合もある/もらいうつ事例❶最初は後輩社員の相談に乗っただけだったのに……/もらいうつ事例❷休職者の業務を引き継いだ人までうつ病に……/もらいうつ事例❸「大丈夫」「まだできる」と言っていたのに……


第3章 うつになりやすい人


看病疲れは「うつのもらいどき」/「うつをもらいやすい」人たち/うつ病は「気持ちの近さ」で感染する/患者さんとの信頼感は、治療の効果に影響する/医師にとってメンタル面の健康維持は必須事項/ギャンブルが先か、うつ病が先か/遺伝要素もある「うつ病のかかりやすさ」/うつ病を引き寄せやすい気質/メンタル疾患と遺伝要因/リストカットは「自ら行うストレス対処」


第4章 なぜ「もらいうつ」になるのか


「もらいうつ」と「共感疲労」/寄り添い疲れの徒労感が原因で「もらいうつ」に/「期待外れ感」は大きなダメージになる/多くのうつ病患者は、うつ病初体験者/「寄り添っている人」が、気づけば「責める人」に/自責的から他責的に変わるとき/「8050問題」と「もらいうつ」/「8050問題」と「不登校児」の家庭の共通点/不登校児の親と「もらいうつ」/心の様相も空気感染する/なぜ不登校になってしまうのか/神経発達症も不登校の原因になる/要介護の親由来の「もらいうつ」/介護うつを避けるには/孝行息子がうつっぽくなった話/なぜ女性のうつ病罹患率は男性の二倍なのか/更年期はうつ病の要注意期間/過度に親身になってしまうと……/バランスの大切さ/度を過ぎた責任感の強さが仇になる/コミュニケーションにはギャップがつきもの/抱え込み過ぎがうつを呼び込む/「must thinking」は精神疾患を招きやすい/「大学卒業に五年かかった」で母親がうつ病に


第5章 「もらいうつ」から身を守る


心の病気は自覚するのが難しい/まず病気についての知識を持ってもらう/病気についての知識があれば、躓きを回避できる/うつ病に対する知識は自分の身を守る防衛手段/うつ病を知り、自分の特質を知れば……/なぜうつ病に気づかないのか/心の距離の近さが「もらいうつ」を招く/近づきすぎず、離れすぎず/第三者の相談窓口活用で心の負担を減らす/ピアサポートでうつ病の共倒れを回避する


第6章 「もらいうつ」予防の日常対策


うつ病とは、脳内神経伝達物質のバランスが崩れた状態/抗うつ薬の作用機序/人間関係由来のストレス/喪失体験・環境の変化由来のストレス/ストレスに弱い人の特徴/もらいうつ予防対策1▼▼▼自分の特性を理解しておく/もらいうつ予防対策2▼▼▼セロトニンの分泌を促す生活習慣を心がける/もらいうつ予防対策3▼▼▼ストレスをマネジメントする/・睡眠をとって体を休める/・感情を書き出す/・感情をリセットする/・自分の気持ちを話す/・ピアサポートを利用する/・「〜しすぎ」に注意する/もらいうつ予防対策4▼▼▼積極的に摂りたい食べ物


あとがき ─うつ病に対する知識が高まることを願って─

更新日:2026年09月11日

内容紹介(JPROより)

うつ病は、本人だけの問題ではない。
支える人もまた静かに消耗していく。
うつ病の人を支えるすべての人に。

最近、自分までつらい……。それ、「もらいうつ」かも!

うつ病は、人に「うつる」ことがあります。

もちろん、感染症のようにうつるわけではありません。家族やパートナー、親子、職場の上司や同僚など、「心の距離」が近い人の苦しみに寄り添い続けることで、自分まで心身の不調に陥ってしまうことがあります。

本書では、「健康であった人が、うつ病の人と時間や場所を共有したことでうつ病になってしまうこと」を「もらいうつ」と定義しました。数多くの患者や家族、企業のメンタルヘルスに携わってきた精神科医が、その実態と予防法を豊富な臨床事例をもとに解説します。

■「誰かを支えよう」とした人が、倒れていく

産後うつになった妻を支える夫。うつ病になった母親を支え続けた娘。後輩社員の相談に乗っていただけの先輩。休職者の業務を引き継いだ同僚。「誰かを支えよう」とした結果、自分までうつ状態に陥ってしまった人たちが数多く登場します。

「もらいうつ」は、家庭だけで起こるものではありません。産後うつ、職場のメンタル不調、介護、不登校、8050問題、更年期。「心の距離」が近いからこそ生じる心の負担は、現代社会にあふれています。相手を思いやる気持ちが強い人ほど、自分の不調に気づかないまま無理を重ね、気づけば「支える人」まで疲れ果ててしまう。本書は、その現実に光を当てます。

■「犯人探し」ではなく、状況全体を理解する

著者は「うつ病の原因を一つに決めつけることはできない」と言います。家庭や職場、人間関係、本人の気質など、さまざまな要因が絡み合って発症するからこそ、「犯人探し」ではなく、その人を取り巻く状況全体を理解することが回復への第一歩になるのです。

さらに、寄り添い疲れから生じる「共感疲労」、寄り添っていた人が気づけば相手を責める側に回ってしまう心理、責任感の強さが仇になる「must thinking」など、なぜ共倒れが起こるのかを心理学・精神医学の視点からひも解きます。

■今日から実践できるセルフケアまで

そして本書は、「気をつけましょう」で終わりません。

・自分の特性を理解しておく
・セロトニンの分泌を促す生活習慣を心がける
・ストレスをマネジメントする(睡眠、感情を書き出す、気持ちを話す)
・積極的に摂りたい食べ物を知る

相談窓口の活用法、同じ立場の人同士で支え合う「ピアサポート」も紹介。キーワードは「近づきすぎず、離れすぎず」です。

支える人が心の健康を保つことは、自分のためだけでなく、大切な人の回復にもつながります。家族やパートナー、管理職、人事担当者、医療・福祉・教育関係者、介護や子育てに携わる方など、「誰かを支える立場」にあるすべての人へ。

内容紹介(「BOOK」データベースより)

「もらいうつ」とは、うつ病の人と時間や場所を共有したことでうつ病になってしまうこと…。しかし、ちょっとした心がけで「もらいうつ」は防げます。

目次(「BOOK」データベースより)

まえがき 自分まで「うつ」にならないために/第1章 「うつ」は「うつる」のか/第2章 職場にもある「うつはうつる」現象/第3章 うつになりやすい人/第4章 なぜ「もらいうつ」になるのか/第5章 「もらいうつ」から身を守る/第6章 「もらいうつ」予防の日常対策/あとがき うつ病に対する知識が高まることを願って

著者情報(「BOOK」データベースより)

高橋一志(タカハシヒトシ)
東京女子医科大学准教授、医学博士。1969年、秋田県生まれ。秋田大学医学部医学科卒業。秋田大学医学部精神科入局。横手興生病院、由利組合総合病院などを経て、Emory University School of Medicineに留学。帰国後、東京女子医科大学神経精神科に勤務。現在、東京女子医科大学八千代医療センター心身医療科科長。日本医師会認定産業医として、働く人の健康を守り、安心して働ける職場環境づくりにも力を注いでいるほか、2025年7月から神田室町こころクリニックでも診療にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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