内容紹介（「BOOK」データベースより）

時は遡って幻洋暦１７７４年。ジョーゼフ・風生は故郷アントを後に、動乱に揺れると伝聞される東方へと一途、チベツ高原を向かっていた。東洋ばかりか大陸全土をも席巻する勢いを見せる秦王国への旅であった。途中、未だ戦乱の余燼くすぶる荒野に１人の男と出会った。王柳元。彼もまた血気に満ちた若き虎であった。そしてこの出会いこそが、後に西と東を結ぶ運命の分水嶺であった。始皇帝への謁見。蓬莱と呼ばれる極楽境の神境。すべてが未知なる感動であり、見果てぬ野望に胸を焦がす風生、１５歳の春であったー。絶大な人気を誇る、著者が綴る、華麗にして鮮烈なる異次元歴史ロマン、待望の第２弾。