内容紹介（「BOOK」データベースより）

星暦７４８年長月、麗らかな明日香の里を進む奇妙な一行があった。若い宇宙皇子と各務、キジムナー、年老いた遊鬼士達である。遥か虚空の彼方から遂に彼らは帰って来たのであったー懐しい金剛山、出むかえる数々の鬼達、そして小角様。しかしそこには嘗ての指導者、童子、道士の顔はない。厳しい時の流れを痛切に感じつつ目指す果てに、新たなる運命の扉が今、開かれる。舞台は世紀の大事業、毘盧遮那大仏開眼４年前のことであった…。人気絶頂の大ベストセラー。書下し異次元歴史ロマン。