学校現場に生かす精神分析 学ぶことと教えることの情緒的体験
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商品情報
- 発売日: 2008年10月
- 著者/編集: イスカ・ザルツバーガー・ウィッテンバーグ, ジャンナ・ウィリアムズ
- 出版社: 岩崎学術出版社
- 発行形態: 単行本
- ページ数: 223p
- ISBN: 9784753308101
商品説明
内容紹介
●「理解できない」子どもの問題について,本書では精神分析の観点と概念を導入して理解を試みる。問題を「いま,ここで」の関係性から生じた現象として見つめ,ごく日常的な言葉で表現された精神分析の概念を使い理解 していく。学校で子どもに関わる全ての人に役立つ書。●目次
第一部 はじまり
第一章 期待には希望と恐怖があふれている
乳児期における起源
さまざまな希望と恐怖 迷子になることにまつわる不安/教師と学校にまつわる期待と恐怖/同級生にまつわる期待と恐怖 他
外的要因と内的要因の相互作用:事例
入学 途中入学が引き起こす問題 大学一年生の問題
第二部 人間関係の性質を理解すること
第二章 生徒から見た教師との関係
はじめに
生徒の教師への期待 知識と知恵の源としての教師/何かを与えてくれ慰めてくれる人としての教師/賞賛と羨望の対象としての教師/判定者としての教師/権威者としての教師
転移 転移の概念/愛と憎しみの絶え間ない葛藤/学習状況における転移
第三章 教師から見た生徒との関係
はじめに 教師の転移
教師の抱くさまざまな望み 知識やスキルを伝えること/生徒を成功させるために/一人ひとりの子どもの成長を促進するために 他
教師が抱くさまざまな恐れ 批判されることへの恐れ/敵意に対する恐れ/コントロールを失う恐れ
教師が気づいていないかもしれない問題 親に対する敵意/親と張り合うこと/子どもっぽい欲望への同一化 他
第四章 学ぶことの情緒的側面
学ぶことと精神的苦痛 苦痛を持ちこたえることと経験から学ぶこと
有益な関わり 注意と観察/こころが開かれていることと、受容的であること/情緒的な体験をすること/経験について考えること 他
有益ではない関わり 注意深くないこと/寛大すぎること/反応すること/自分に依存している入へ痛みを投影すること
乳児期における学ぶことの基礎
学ぶことを困難にする乳児期のルーツ 知識を取り入れるときの障害/知識を消化し定着させる難しさ/創造することに関する問題
第三部 教室にいる一人ひとりの子どもを理解すること
第五章 理想化された関係
教師への不当な要求 教師と自分目身の理想化 分極化の試み 理想化とけなし 「先生は、私のママみたいじゃないわ」 慰めか発達か
第六章 けなす関係
事例一.依存に耐えられないこと 事例二.依存から身を守るものとしてのギャング(徒党を組むこと)
教師をけなすように駆り立てる一因としての羨望
第七章 有益な関わり
傷つける子ども 暴君あるいは奴隷のような子ども 空虚な子ども つぎはぎだらけの子ども
第四部 家族や専門機関との連携
第八章 生徒の家族と教師との関係
さまざまな問題 事実の追求 協力か共謀か? 親に敵対して共同戦線をはってしまうこと 物事の両面 「家庭 対 学校」の影響
第九章 教師と他の専門家との関係
特別支援教育 医療と福祉 児童相談所のチーム 心理的援助の専門家に紹介するとき 学校におけるアセスメント
学校と連絡を取る ライバル関係/守秘義務にまつわる不安/レッテルを貼ること
親、学校、そして相談所の協働 教師同士の協力 教室に映し出される学校の姿
第五部 終結
第十章 さまざまな終結
はじめに 次の教師への引き継ぎ 別れに際しての葛藤
休 暇 休暇に入ること/興奮と抑うつ/破壊的行動/休暇明けの行動と感情
教育課程の終結
終了に伴う生徒の感情 機会の喪失/自分の適性についての疑いと不安/嫉妬と羨望
終了に伴う教師の感情 機会の喪失/徒労への恐れ/嫉妬と羨望/関係性の喪失
大切なものを保持すること
読書案内
解説1 日本の学校教育とカウンセリングーーその問題と精神分析が貢献する領域 解説2 本書成立の背景ーー英国の実践現場より
あとがき
内容紹介(出版社より)
目次
序
第一部 はじまり(I・ザルツバーガーーウィッテンバーグ)
第一章 期待には希望と恐怖があふれている
第二部 人間関係の性質を理解すること(I・ザルツバーガーーウィッテンバーグ)
第二章 生徒から見た教師との関係
第三章 教師から見た生徒との関係
第四章 学ぶことの情緒的側面
第三部 教室にいる一人ひとりの子どもを理解すること(G・ウィリアムズ)
第五章 理想化された関係
第六章 けなす関係
第七章 有益な関わり
第四部 家族や専門機関との連携(E・オズボーン)
第八章 生徒の家族と教師との関係
第九章 教師と他の専門家との関係
第五部 終結(I・ザルツバーガーーウィッテンバーグ)
第十章 さまざまな終結
読書案内
解説1 日本の学校教育とカウンセリング──その問題と精神分析が貢献する領域(鈴木 誠)
解説2 本書成立の背景──英国の実践現場より(鵜飼奈津子)
いつの時代も学校は、激しいインパクトに曝されている。このなかで教師と子どもは、教え学ぶという関係性を生きている。これは親や教育行政に携わる人にも無縁ではない。二つの方向からのインパクトがある。時代の変化による家族や社会からの要請。これが大きな外的インパクトになる。もうひとつは、子どもがもつ親イメージや成長する力、大人が子どもに求めるナルシスティックな期待。これが内的インパクトになる。それゆえ学校では、いつも多彩な問題が生じて子どもと大人を巻き込み、教育はいつもデリケートでホットな問題となるのである。
深刻さはさまざまだが、学校ではほぼ毎日「事件」が起きている。学級崩壊や不登校だけではない。子どもが突然、激昂し暴れ、ほかの子どもを傷つける。子ども同士の衝突、仲間グループの再編の流れから取り残されて、ひとりの子どもが孤立する。この子どもの感じ方によっては、この問題はしばしば「いじめ」事件となる。もちろん、悪質ないじめや暴力もある。低学力、非行、虐待されている子ども。親や地域から理不尽な苦情や注文も学校に持ち込まれる。また校外で、子どもが事件や事故に巻き込まれることもある。
カウンセリングを求めず、教師の関わりを拒絶する生徒や親、あるいは騒然とした学級、雑然とした保健室の子ども集団。こうした事態への援助として、カウンセリングはほとんど無力なのだ。しかもこの種の問題こそが、教師や親などの大人をひどく悩ませ疲弊させている。混乱に飲み込まれ、「訳が分からない」不安や憤り、「無力感」や「困惑」に圧倒されるのである。一般的に子どもと関わる大人は、子どもの問題について「きちんと理解すれば」、適切な関わり方ができると通常は考えている。しかしこの事態に遭遇した大人は、この体験を抱えることも消化することもできず、理解できなくなっているのである。この「分からなさ」を乗り越える方法が求められている。
「理解できない」子どもの問題について、本書では精神分析の観点と概念を導入して理解を試みている。問題を「いま、ここで」の関係性から生じた現象として見つめなおし、ごく日常的な言葉で表現された精神分析の概念をつかって理解していく。本書にはそのための見方と考え方が提供されている。この「情緒的体験から学ぶ」という方法が、「分からなさ」に圧倒されている大人に「考えるスペース」を作り出す。そして「考えるスペース」で、粘り強く「関心をもって理解しようとする」大人の思考が、より深い子どもの理解をもたらすのである。これはカウンセリングだけに役立つような特別な作業ではない。ごくごく普通の教師や親など大人が、子どもや子ども集団と関わるときにも役立つ日常的な行為になりうるのである。この共感(理解)の場は、子どもだけでなく、教師や親、カウンセラーなど大人にも広がっていく。つまり、いわゆる「心の教育」の中身を埋める営みがここに含まれているのである。(「解説」より,鈴木誠)
監訳
平井正三
1994年京都大学教育学部博士課程研究指導認定退学。1997年英国タ ビストック・クリニック児童・青年心理療法コース修了。帰国後,佛教大学臨床心理学研究センター嘱託臨床心理士・京都光華女子大学助教授などを経て,現在御池心理療法センターにて開業の傍らNPO法人子どもの心理療法支援会の代表を務める。2011年より大阪経済大学大学院人間科学研究科客員教授に就任。 著書 『子どもの精神分析的心理療法の経験』(金剛出版),『精神分析的心理療法と象徴化』(岩崎学術出版社)。 訳書〔共訳〕 アンダーソン編『ク ラインと ビオンの臨床講義」(岩崎学術出版社),ヒンシェルウッド著『クリニカル・クライン」(誠信書房),ビオン著『精神分析の方法』(法政大学出版局),アルヴァレズ著『こころの再生を求めて』(岩崎学術出版社),メルツァ一著『夢生活』(金剛出版)。〔監訳〕 ブロンスタイン編『現代クライン派入門』(岩崎学術出版社),タスティ ン著『自閉症と小児精神病』(創元社),ボストンとスザ一編『被虐待児の精神分析的心理療法』(金剛出版),ウィッテンバーグ著『臨床現場に生かすクライン派精神分析』(岩崎学術出版社),ウィッテンバーグ他著『学校現場に生かす精神分析』(岩崎学術出版社),ヨーエル著『学校現場に生かす精神分析〈実践編〉』(岩崎学術出版社)。
鈴木誠
1984年東海大学文学部卒。1988年名古屋大学医学部精神医学教室卒後研修修了。 現職くわな心理相談室 主宰,日本精神分析学会認定スーパーバイザー・認定心理療法士。
鵜飼奈津子
1994年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。2000~09年タビストック・クリニック児童青年心理療法訓練コース修了。2011年児童精神分析的心理療法専門家博士課程修了(タビストック・センターおよび東ロンドン大学)。現在、国際基督教大学特任准教授。また、渡辺メンタルクリニック(子ども外来)などで臨床を行う。専門は児童青年精神分析的心理療法。専門家博士(児童精神分析的心理療法)、臨床心理士、児童青年心理療法士(英国児童心理療法士協会認定)。
- 精神分析的思考を学校臨床に生かす
精神分析の応用として,学習理論,精神発達や集団心性の理論,学校が直面する今日的な問題などの考察が網羅されている。その意味で本書は,精神分析的な「教育心理学のテキスト」としての意義をもっていると思う。
- ビオンの理論を日常感覚の中で把握できる
本書はクライン派の精神分析に基づいているが,難しい理論から出発するよりも臨床現場から出発し,そこで役立つ理論を提示しようと試みる。ビオンの理論や着想が水や空気のように染み渡っている。ビオンの理論を日常感覚の中で把握できる稀有な本。
- 障がいを持つ子を育てる親が出会う情緒的問題
自閉症や身体的障がいや知的障がいなど,障がいを持つ子を育てる親が出会う情緒的問題を,事例を用いて生き生きと描き出しつつ,困難な状況の中でうちひしがれてしまいがちな親の自信の回復を助けるとともに,心理的ケアに関わる専門家にも役立つであろう。
- 半世紀以上の臨床実践に基づく子育ての知恵
子どもがその持てる力をどのようにしたら開花できるようになるのか,どのような状況がそれを阻んでしまうのか,乳幼児期に大切なことは何なのかについて明確な考えを持って本書を執筆しているのです。つまり本書には,半世紀以上もの心理治療という臨床実践に基づいた子育ての知恵が平易な文章で表現されているのです。
- 複雑な心の世界を事例を通して生き生きと描く
この時期の子どもの複雑な心の様子が,さまざまな場面の事例を通して,生き生きと描き出されている。また,その子どもに関わる大人の心のあり方を通して,子どもの心が理解されていく。子どもについての一般論とは違い,実際に子どもに関わり理解しようとするときに大きく役立つであろう。
目次(「BOOK」データベースより)
第1部 はじまり(期待には希望と恐怖があふれている)/第2部 人間関係の性質を理解すること(生徒から見た教師との関係/教師から見た生徒との関係 ほか)/第3部 教室にいる一人ひとりの子どもを理解すること(理想化された関係/けなす関係 ほか)/第4部 家族や専門機関との連携(生徒の家族と教師との関係/教師と他の専門家との関係)/第5部 終結(さまざまな終結)
著者情報(「BOOK」データベースより)
平井正三(ヒライショウゾウ)
1992年京都大学教育学部博士課程満期退学。1997年英国タビストック・クリニック児童・青年心理療法コース修了。帰国後、佛教大学臨床心理学研究センター嘱託臨床心理士、京都光華女子大学助教授などを経て、現在、御池心理療法センターにて開業の傍ら、NPO法人子どもの心理療法支援会の代表を務める
鈴木誠(スズキマコト)
1960年三重県生まれ。1984年東海大学文学部卒。1988年名古屋大学医学部精神医学教室卒後研修修了。専攻は臨床心理学、精神分析。現職、くわな心理相談室主宰
鵜飼奈津子(ウカイナツコ)
1966年大阪生まれ。1989年神戸女学院大学家政学部児童学科卒業。1992年京都女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修士課程修了。1997年タビストック・クリニック児童・家庭部門留学。2004年タビストック・クリニック児童・青年心理療法コース修了。Parkside Clinic、ロンドン医療センター、Refugee Therapy Centre勤務を経て2008年帰国。現在、大阪経済大学人間科学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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