うさこちゃんは、サマーキャンプに行きました。「おとうさんとおかあさんへ」で始まる手紙は、キャンプの楽しさにあふれています。友だちといっぱい遊んで、夜遅くまで起きていたり、湖で泳いだり、放し飼いの亀を見たり、いろいろなことを体験し、それをみんな、おうちに宛てた手紙に書きました。

うさこちゃんの手紙は、「たのしい」「おもしろい」「きもちよかった」「おいしい」「だいすき」という言葉でいっぱいです。うさこちゃんが、キャンプをとっても楽しんでいることがよくわかります。そして最後は、お父さんとお母さんへ「あいをこめて、うさこより」で終わるのです。

キャンプの楽しさがうさこちゃんの言葉で生き生きと描かれた作品です。夏に向かう今の季節に、ぜひお子さんと一緒に読んでみてください。

ブルーナさんの本は、ブルーナさんが指定した特別な色を使って印刷します。そして、あの太い線を濃くしっかり出すために、黒色も、普通の黒色のインキではなく、少し特別なものを使っています。つまり、ブルーナさんが通常使う黒・赤・青・黄・緑・茶・灰の7色すべてが特別なインキという、とってもぜいたくな作りの本なのです。

そして、この『うさこちゃんのてがみ』には、いつもの7色以外に、もう1色特別な色が使われています。にんじんのオレンジです！　うさこちゃんはうさぎですから、にんじんはやっぱり特別なオレンジ色を使わないと、ということなのでしょうか。にんじんのオレンジ色が使われているのは、この作品の他に『うさこちゃんのはたけ』だけです。そ