内容紹介（「BOOK」データベースより）

映画と文学からのアプローチ。アメリカの現在の文化情勢を文学的な立場から概観する。たんなる文学研究から文化研究へと視野を広げることで、多元文化主義にもとづく「アメリカの近代」の姿が、その矛盾とともに浮かび上がる。

目次（「BOOK」データベースより）

第１部　合衆国の光と影（善意を覆す単純化ーオリバー・ストーンの６０年代／アメリカの夢の裏側ーギャツビーを祭る理由／排除される周縁ーフィッツジェラルドの美意識）／第２部　人種・ジェンダー・階級（黒人版「成功物語」-トーマス判事と新保守主義／「パンドラの箱」を開けたアニタ・ヒル／ハック・フィンの「自由」とジムの「逃亡」　ほか）／第３部　辺境から見たアメリカ（はざまに生きる男たちーベトナム世代の文学表現／戦争とアメリカ文学／飛んだのは誰かートマス・ピンチョン対トニ・モリスン／アメリカの文化状況ー資本主義と多元文化主義）