商品情報
- 著者: 白川 蟻ん, 六つ花 えいこ, 秋鹿 ユギリ
- レーベル: FLOS COMIC
- シリーズ名: 死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから
- 発売日: 2025年05月16日
- 出版社: KADOKAWA
- 商品番号: 4331482400320
- 言語: 日本語
- 対応端末: 電子書籍リーダー, Android, iPhone, iPad, デスクトップアプリ, ブラウザビューア
商品説明
内容紹介
「ここにまたこうして貴方と立てるなんてーー」ついに迎えた舞踏会当日。ヴィンセントの瞳の色に似た、薄紫色のドレスに身を包んだオリアナは、夢心地で彼の前に立っていた。二度目の人生で再会した時、オリアナと殆ど目線が変わらなかったヴィンセント。しかし今目の前にいる彼は、オリアナが守ろうとした小さな男の子ではなく、一人の青年へと成長していた。指先をそっと握り合い、互いの熱を確かめ合いながら二人は踊り始める。くるくる、くるくるとーー。
商品レビュー(5件)
- 総合評価
4.40
-
(無題)
- 購入者さん
- 投稿日:2025年05月20日
1周目の人生についてはオリアナの強い感情に彩られた世界を断片的にしか覗けない為、そもそも1周目の二人がどうやって結びついたのか、さっぱり想像できないままダンスパーティまで来ました。
最初はヴィンセントが陰謀の親玉かと勘繰っていました。あれだけの堅物貴族が下位クラスの一般人と真剣に恋愛するとは思えなかったので。オリアナが有する過去の記憶は、少女のうっとり妄想的ですものね。
しかしオリアナにしろヴィンセントにしろ善良だったり純粋だったり生真面目だったり、当初の想定を遥かに超えて無垢な人物だとわかってきました。二人の人格の不思議に全て答えが出たのがこの巻とも言えます。
権謀術数×縦横無尽の貴族社会において、二人が真直ぐすぎたからこそ何かに巻き込まれることになったと考えれば腑に落ちます。
ミステリーを孕みつつ触れなば弾けんばかりの思春期の恋情を描いているというのに「こうやったら盛り上がるだろ?」的なわざとらしい展開が嘘のようにないんですよね。登場人物は笑い、愉しみながら関わり合い、時にごく自然に涙が頬を伝い、どうしようもなく膝を折って泣き崩れています。
原作も素晴らしいのでしょうが、漫画を描いてらっしゃる方の技量であったり、創作への姿勢が驚嘆に値します。プロなのだから当たり前という次元はとうの昔に飛び越えて、原作への深い愛情が感じられる作品となっています。0人が参考になったと回答