商品説明
内容紹介
ギンナン料理はもとより、街路樹として、シンボルマークや文学作品として、日本人にとって親しみ深いイチョウ。裸子植物でありながら精子をもつイチョウ。一度は絶滅しかけながらも、人間の活動によって世界中に「生きている化石」として分布を拡げてきたイチョウ。さまざまな角度からイチョウの素顔に迫ります。
古来から日本人にとって親しみ深いイチョウは、ギンナン料理はもとより、街路樹として植えられ、シンボルマークや文学作品にも数多く登場してきた。明治時代、平瀬作五郎と池野成一郎によるイチョウやソテツの精子発見は、日本人が世界に先駆けて行った独創的な研究であるが、本書では、その舞台背景を当時の貴重な資料とともに紹介する。また、絶滅しかけたイチョウが、人間活動により世界中に「生きている化石」として分布を拡げてきた事実を知ることは、生物種の多様性を保全する見地からも大変重要である。イチョウの植物学的側面や、その文化史に興味のある方にぜひ一読をお勧めしたい。
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