商品情報
- 著者: ハインリヒ・ハイネ, 生田春月
- レーベル: 明かりの本
- 発売日: 2021年01月06日
- 出版社: akarinohon.com
- 商品番号: 1230004454809
- 言語: 日本語
- 対応端末: 電子書籍リーダー, Android, iPhone, iPad, デスクトップアプリ
商品説明
内容紹介
わたし逹の魂は何処へ行くのだらう?
消えた火は何処へ行つたのだらう?
吹きやんだ風は何処へ行つたのだらう?
ハインリヒ・ハイネは1850年ごろに晩年を生き、1900年前後にもよく読まれた詩人です。ドイツに生まれユダヤ教からキリスト教に改宗した詩人で、その詩の多くに、ディアスポラとしての意識を直接的に描きだしていて『他国で』という一つの詩がハイネ詩集全体に響きわたっている通奏低音に思えました。
ハイネは、移動する詩人で、母語と異なるフランスで生きたハイネの心情を想像させるような詩がいくつもありました。
ハイネはこの詩集にあまたの恋愛を描きだしているんですけど「キテイ」という詩はそれらを凝縮したような詩でした。軽率な恋愛で不幸を自ら招いておきながら、とくに反省はしない男という、その鈍感な性格の表現が、おもしろかったです。
現実のハイネは豊かな恋愛をしてきたはずなんですが、詩を見てゆくと、片思いの詩や行き詰まった恋の描写が、多いと思います。ハイネのとほうにくれた男の感覚が、なんだが好きなんです。
わたしも昔はたくさんの美しい子や
たくさんのいゝ友逹を愛してゐたーー
今彼等は何処へ行つたらう? 風は鳴り
泡は立ち波はさか巻く
生田春月の耽美な翻訳文による、ハイネ詩集をお楽しみください。
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