商品説明
内容紹介
二〇一〇年夏、三歳の女児と一歳九カ月の男児の死体が、大阪市内のマンションで発見された。子どもたちは猛暑の中、服を脱ぎ、重なるようにして死んでいた。母親は、風俗店のマットヘルス嬢。子どもを放置して男と遊び回り、その様子をSNSで紹介していた……。なぜ幼い二人は命を落とさなければならなかったのか。それは母親一人の罪なのか。事件の経緯を追いかけ、母親の人生をたどることから、幼児虐待のメカニズムを分析する。現代の奈落に落ちた母子の悲劇をとおして、女性の貧困を問う渾身のルポルタージュ。
商品レビュー(94件)
- 総合評価
4.18
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「ありえないこと」ではない。
- phoenix0232
- 投稿日:2014年11月19日
加害女性は普通の人だった。家族や社会からネグレクトを受けた結果だった。私達の社会の、何時どこでも起きる問題だ。差異へのこだわり、無関心、虚栄、「普通はありえないだろうとの希望的観測」私達の心の中にある、平凡な感情が彼女を追い詰めた。逆に、ちょっとした信頼、声掛け、心配りで、彼女とその子どもたちを、いつでも救えた。まだまだ学ばねばならない。
1人が参考になったと回答
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全員無関心なのは同じ
- 購入者さん
- 投稿日:2025年02月17日
この母親が悪いのは当たり前のこととしても、この母親本人も、生い立ちに関しては被害者なのだとも思った。事件にならなかっただけで…。
子ども達の父親が言った「"新しい"父親がいるかもしれないので〜」には違和感。
父親の役割から降りた気でいる男と、理想とする母親像にしがみついた女、という印象をうけた。
被害者は子どもたち。
子ども達の気持ちを尊重してるように見せて、実際は無視している…。
友人、職場の人、隣人…決して他人事ではない、自分にも起こり得ることなのだと、改めて考えさせられた。
もう2度とこんな事件は起きてほしくない。
自分も無関心にならず、気をつけて生きていこうと思う。0人が参考になったと回答
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