商品説明
内容紹介
家族だからさびしい。他人だからせつない──禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄と、いじめの過去から脱却できないその娘。厳格な父は戦争の傷痕を抱いて──平凡な家庭像を保ちながらも、突然訪れる残酷な破綻。性別、世代、価値観のちがう人間同士が、夜空の星々のようにそれぞれ瞬き、輝きながら「家」というひとつの舟に乗り、時の海を渡っていく。愛とは、家族とはなにか。03年直木賞受賞の、心ふるえる感動の物語。
商品レビュー(324件)
- 総合評価
3.81
楽天Koboのレビュー(2件)
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家族それぞれの壮絶な人生。震えました
- aryu123
- 投稿日:2022年09月25日
・次男の、義妹との間の激情的な関係、そして、、
・激情的な関係を避け、実りの無いドライな不倫を繰り返してしまう末娘
・叶わぬ恋に苦しみながらも生きる長女
・家庭に息苦しさを感じ人生に悩む長男
・いじめのトラウマに苦悩する長男の娘
・中国戦線での地獄の日々や悲恋のトラウマに心を壊された父
という一つの家族のそれぞれの人生が章ごとに語られる。
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天使の卵、もう一度デジャヴ、そしておいしいコーヒーのいれ方、と青春時代夢中にさせられた村山由佳先生の直木賞受賞作を今になってようやく読了。
情景が浮かぶようなわかりやすく綺麗で読みやすい文章、感情を激しく揺さぶられる出来事や感情の描写。
普段は、できる限りみんな幸せになってほしいと、ハッピーエンドの話を好んで読むのですが、
こんな切ないままフェードアウトしていくような話も良いものなんですね。
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作中には、救いのないような邪悪な人間がいくらか出てきます。
現実でも、凶悪な少年犯罪の犯人の、育った環境がとてつもなく劣悪なものであることが多いように、
彼らにもそうなってしまった背景はあるのでしょうが、実際にそのような連中と関わってしまい逃げられないような状況になってしまったらと思うと底知れない恐怖を感じました。
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作品の話のその後、がどうなったのか描かれることはないとは思うのですが、特に次男と長女に関しては報われる形になって欲しいと願います。0人が参考になったと回答
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9歳の誕生日プレゼントに
- huyunohana226
- 投稿日:2016年07月14日
いつも髪の手入れをするのが嫌な9歳の子ですが、これを手にしてからは、おしゃれ感覚も身につきまだ慣れないですが一生懸命トライしていて、プレゼントして良かったです
0人が参考になったと回答



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