商品説明
内容紹介
灰色の帝都。
まったく同じビル群に、交錯するアスファルト。
電車にゆられての長時間の通勤。
人々は12桁の番号で呼ばれ、うつむきがちに生活している。
貧民街の集合住宅には臣民番号985034196520の名で呼ばれる男が住んでいる。
さがしもの名人だ。
ーー迷子の子猫を見つけるくらい朝飯前だし、うっかり落としたコンタクトレンズだってお手のものである。小さなさがしものばかりではない。生き別れた家 族、どうしても思いだせない単語、老人が若かったころになくした大切ななにか(それがなにかさえ忘れてしまっている)、なんでもござれだーー
ある日、彼のもとに宮廷からの密使がおとずれ……
幻想短編物語。
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