内容紹介

あなたを愛してしまいそうだったから あなたを困らせたかった

角を曲がったとたんに「あなた」にぶつかってきた女は、後日、ある書店で本のとりあいになった女でした。わたしを好きになったら「あなた」はうんと苦しむわよ、と警告する女に、「あなた」はどうしようもなく惹かれていきます。熱情的でヤンチャで、しかも予測困難 (spontaneous) な女。彼女の目の奥にくすぶっている怒りと復讐心はいったいだれに向けられているのでしょうか。不治の病のように女をむしばんでいく過去の思い出から「あなた」は彼女を救いだすことができるのでしょうか。あらためて、自分の気持ちに素直になることの大切さ、そして「いま・ここ」に生きることの大切さを問いかけるオトナのための、お洒落で、かつ危険なロマンスです。

（光風社出版から刊行された書籍の電子版です）