商品説明
内容紹介
企業は営利活動なしには成り立たない。しかし、それのみに邁進すればよいかといえば、そんなはずはない。ここに業績が赤字の時でも社会貢献活動に邁進する企業がある。京都市に本社を置く株式会社カスタネットだ。事務用品や防災用品をネット販売する事業を営む。著者の植木力さんは創業社長である。2001年に創業した当時、数千万円の赤字を計上し、たちまち倒産の文字が頭をよぎる中、植木さんは何とカンボジアに小学校校舎を寄贈する。困っている人や地域を見ると、いてもたってもいられなくなる質なのだ。「手を差し伸べてほしいのはあなただろう」と、周りはその“暴挙”に呆れたが、予期せぬことが起きた。小学校校舎寄贈のニュースがテレビで報じられると、事務用品のネット注文が殺到した。「どうせ同じものを買うなら、社会を良くする企業から買いたい」世の中の風はそんな社会貢献企業を応援する向きに変わっていた。どん底で見返りを求めず放った一本の矢が、世論の後押しという的に命中したのだ。丹後由良の村で育った植木さんは、両親が貧しい人たちを家に泊め、食事の世話をするのを見て育った。決して裕福ではない家に人は集まった。子どもながらになぜうちはそんなことをするのかと不思議だった。そんなとき、両親は、「人には優しく、周りには感謝するものだよ」と笑った。植木さんは会社を興してから、ますます両親から受け継いだ社会奉仕の心を発揮し始めた。災害に見舞われた被災地はもとより、社会福祉やボランティア活動に積極的に取り組んでいる。CSRやSDGsという言葉が生まれるずっと前から、率先して社会を良くする活動を行なってきた。本書はその歩みを丁寧に紹介しながら、起業の営利活動と社会貢献活動のあり方を問い、どん底で奇跡を呼ぶ力の源泉についても読者のあなたとともに考える一冊である。 【PHP研究所】
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