商品説明
内容紹介
(概要)
本書は、Fluentdについて網羅的に解説した書籍です。
Fluentdは、ログやそのほかのデータの収集および集約、転送、変換、保存を実現するためのソフトウェアです。すでに多くのユーザーに利用されているほか、Kubernetes環境におけるデファクトスタンダードなログ収集方法として扱われています。そのため、AWS、GCPおよびAzureといったクラウド環境においても標準的なツールとして使われています。
本書は、Fluentdがデータをどのように処理しているかから、内部構造やプラグイン機構の詳細、プラグインの開発方法までを網羅的に記述しています。筆者はFluentdの初期からのユーザーであり、Fluentdの主開発者の一人でもあるため、ユーザーとして必要な事項を開発者の視点から解説できているはずです。
(こんな方におすすめ)
・Fluentdについて学びたい方
・ログやデータを扱うソフトウェアエンジニア、プログラマー、データエンジニア、ITインフラエンジニアやSRE
(目次)
第1章:Fluentdとは何か
1.1 Fluentd ── 統合ログ基盤のためのデータ収集ツール
1.2 ログとは何か
1.3 Fluentdの特徴
1.4 Fluentdのデータ処理方式
1.5 Fluentdのユースケース
1.6 Fluentdのコア機能
1.7 Fluentdのデータ配送方式
1.8 Fluentdのバージョン
1.9 本書の構成
1.10 まとめ
第2章:Fluentdのインストール
2.1 Fluentdの動作環境
2.2 インストール前の準備
2.3 インストール方法の選択
2.4 パッケージを用いたインストール
2.5 パッケージを用いないインストール
2.6 まとめ
第3章:Fluentdのシステム設定
3.1 Fluentdのシステム設定 ── Fluentdそのものの挙動を指定する
3.2 Fluentdのコマンドラインオプション ── Fluentdをどのように起動するかを指定する
3.3 設定変更の反映 ── 設定をFluentdに正しく読み込ませる
3.4 シグナル、RPCによるプロセス管理 ── 動作中のFluentdを操作する
3.5 まとめ
第4章:設定ファイルの書式と構造
4.1 設定の構成要素 ── リテラル、パラメータ、ディレクティブ
4.2 リテラル ── 名前や値を表現する
4.3 コメント ── 動作に影響しない注釈を書く
4.4 パラメータ ── 名前と型のある値の組み合わせを定義する
4.5 ディレクティブ ── 構造を決定する要素
4.6 <source>、<match>、<filter>ディレクティブの予約語パラメータ
4.7 @include ── 設定ファイルにほかのファイルの記述を取り込む
4.8 設定ファイルの全体像
4.9 まとめ
第5章:プラグインの基
5.1 Fluentdにおけるプラグイン ── Fluentdの主要な機能を実現する
5.2 プラグインのライフサイクル ── 初期化から起動、停止、破棄まで
5.3 プラグインの種類
5.4 プラグインのインストール
5.5 プラグイン探索のしくみ
5.6 まとめ
第6章:イベントデータ
6.1 Fluentdにおけるイベント ── タグ、日時とレコードからなる
6.2 イベントの構造
6.3 イベントの流れ
6.4 プラグインによるデータ処理
6.5 Fluentdのプロセスとイベント処理
6.6 MessagePack ── Fluentdが使用するイベントデータ表現方法
6.7 まとめ
第7章:プラグインごとの役割
7.1 さまざまな種類のプラグイン
7.2 Inputプラグイン ── データの入力を担当する
7.3 Filterプラグイン ── InputプラグインとOutputプラグインの間でデータを加工する
7.4 Outputプラグイン ── データの出力を担当する
7.5 Bufferプラグイン ── データのバッファリング機構をOutputプラグインに提供する
7.6 Parserプラグイン ── データを解析する
7.7 Formatterプラグイン ── イベントをテキストデータに整形する
7.8 Storageプラグイン ── プラグインのための保存機能を提供する
7.9 Service Discoveryプラグイン ── 連携先サービスを管理する
7.10 まとめ
第8章:組込みプラグイン
8.1 さまざまな組込みプラグイン
8.2 in_tailプラグインとParserプラグイン ── テキストファイルからデータを読み込む
8.3 out_fileプラグインとFormatterプラグイン ── データをテキストファイルに書き出す
8.4 in_forward/out_forwardプラグイン ── ネットワーク経由でデータを送受信する
8.5 out_copyプラグイン ── 複数のプラグインとの組み合わせでデータを別々に処理する
8.6 filter_grepプラグイン ── 正規表現を用いてデータを選別する
8.7 filter_parserプラグイン ── レコード内のデータをさらに解析する
8.8 in_exec/out_execプラグイン ── 外部コマンドの実行によるデータの入出力
8.9 in_http/out_httpプラグイン ── HTTP通信によるデータの入出力
8.10 まとめ
第9章:本番環境における構成と運用
9.1 本番環境における難しさ
9.2 データの収集と集約における戦略
9.3 エージェントにおけるFluentd設定の注意点
9.4 集約ノードにおけるFluentd設定の注意点
9.5 コンテナにおけるFluentd設定の注意点
9.6 バッファ管理のための設定とオプション
9.7 実運用のためのFluentdログ設定
9.8 Fluentdの監視
9.9 設定ファイルとプラグインの管理手法
9.10 まとめ
第10章:プラグイン開発の基本
10.1 プラグイン開発の必要性
10.2 プラグイン開発チュートリアル ── 簡単なプラグインを書いてみる
10.3 プラグイン開発の流れ
10.4 プラグイン共通の処理
10.5 まとめ
第11章:プラグインの設定
11.1 プラグインの設定方法 ── パラメータとセクションを使用する
11.2 パラメータの定義と利用
11.3 セクションの定義と利用
11.4 プラグインによる設定の解析と利用
11.5 まとめ
第12章:プラグインごとの開発手順
12.1 Inputプラグインの開発
12.2 Filterプラグインの開発
12.3 Outputプラグインの開発
12.4 Parserプラグインの開発
12.5 Formatterプラグインの開発
12.6 まとめ
第13章:プラグインのテスト
第14章:プラグインヘルパー
第15章:Fluentdの通信プロトコル
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