商品説明
内容紹介
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとはーーミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
商品レビュー(771件)
- 総合評価
4.21
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地雷グリコ
- 坂枝圭
- 投稿日:2025年04月02日
勝負事に強い女生徒・射守矢真兎が特殊ゲームの数々を制していく学園ゲーム対決モノの傑作.
都立頬白高の文化祭は出し物の場をゲーム対決で決める.校舎屋上の使用権を掛けて一年四組の代表・真兎が生徒会代表と戦うのは,地雷を敷いた石段を登る特殊ジャン拳だった.
表題ゲームを第一話に,連作5話を収録する.表記は同級生・鉱田の一人称視点が主体だが,戦う当事者の一人称視点だったり三人称視点の表記もある.第三話と第五話は視点が頻回に交代して複雑だが,読み筋や仕掛けの心理描写に効果的だ.
キラキラネームや女生徒主役から『賭ケグルイ』を連想するが,本作はとても論理的.どの対決ゲームも通常ゲームに特殊ルールを加えるだけで,勝利への戦略がガラリと変わる.真兎はポイントを短時間で把握し罠を掛け,有利な立場の敵を鮮やかに打ち負かす.仕掛けを解こうと読み進めばミステリ的爽快感も得られる.
第一話や第二話がある程度予想できるとしても,第三話の論理には感嘆した.第四話の結末にも驚いた.最終話は大掛かり過ぎだが,真兎のゲームへの態度,鉱田や好敵手・絵空との関係などについて,密かに張り巡らせた伏線を見事に回収し切る手際に圧倒された.0人が参考になったと回答
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(無題)
- ゆず11220321
- 投稿日:2024年08月26日
面白い!青崎さんの小説はどれも面白くてお気に入りです!サクサク読める!
0人が参考になったと回答
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(無題)
- ちゅ〜りんりん
- 投稿日:2024年04月20日
この商品を読むのを楽しみにしていました。ありがとうございます。
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