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内容紹介
六月初め、ようやく木戸は和平案を天皇へ上奏した。
これまで幾たびも和平案を潰してきた木戸だが、なかでも開戦直前の高松宮と山本五十六の乾坤一擲の試みを潰したのも彼だった。
この歴史に埋もれた昭和16年11月の秘話をこの巻では詳細に追求する。
またグルー演説を待って近衛、吉田茂、鈴木貫太郎、皇太后がどのような動きをしたかを振り返る。
沖縄戦は最後の局面を迎えていた。
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