商品説明
内容紹介
一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。
日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。
戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。
ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員・守谷京斗(もりや・きょうと)は、異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)から、祖母に譲り受けた作者不明の不思議な絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと相談を受ける。しかし、絵の裏には「ISAMU INOMATA」と署名があるだけで画家の素性は一切わからない。二人が謎の画家の正体を探り始めると、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた業に繋がっていた。
1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。
芸術が招いた、意図しない悲劇。
暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。
長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。
戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。
「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物のなれのはてだ」
商品レビュー(28件)
- 総合評価
4.60
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素晴らしい!ありがとう
- ☆ペンペンママ☆
- 投稿日:2023年11月06日
彼の作品はちょっとしたエッセイしか読んだことが無かった!作品のテーマが今の自分には読む気持ちが沸いてこない(笑)なんかそんな感じで…
この作品を読もうと思ったのはPVを見た時だった!何か読まないといけないものがそこにあると思った!戦争の話しは嫌い!とにかく辛いので本当に見たくないし読みたくないので避けて来たのに、この本は読まないといけない気がした!そして読みはじめからなれのはての世界に引き込まれ!仕事の休憩中も家事の合間も寝るのも忘れて2日で読みました!と言うより途中で止められないほど面白いかった!これ程に引き込まれたのは何年ぶりだろうか?と自分に問いかけた!そしてこの本には作者の今の思いの全てが詰まっているのだと心から思った!情景が素直に浮かぶ!長編の映画を見ているようで本当に読みやすかった!
昔読んだ松本清張の長編を読み終えた時の感覚に似ているというか越えてきた。
エンターテイメントの世界に生きる作者が今の自分の周りで起こっている全てを説明するわけではなくちゃんと小説にして語っているようにも思えた!この本はだからとにかく皆に読んでもらいたいと思う!そして色々考えてて見たら言いと思う!
自分は何をしたいのか何をしていくのか!これから残りの人生のどう動かしていくのか?私が私として生きていく意味を改めて考えた作品だった!
読後感もとにかく良かった!作者を心から褒め称えたいと思います!ありがとう!読んで良かった!0人が参考になったと回答
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