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発達性トラウマ「生きづらさ」の正体【自分を責めてしまいがちな方へ】

発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体 【自分を責めてしまいがちな方へ】 (ディスカヴァー携書) [電子書籍版]
みきいちたろう

1,320(税込)

商品情報

商品説明

内容紹介

発達障害と似た症状は、“ストレス”が原因だった!

メディアで話題の専門家が教える、今からできる克服の方法


「発達性トラウマ(Developmental Trauma)」とは、複雑性PTSDの原因となる、子ども時代に負ったトラウマのことです。

家庭や学校などで負った慢性的な(反復性)ストレスがトラウマを生み、複雑性PTSDの原因となることがとても多いのです。

そのため、発達性トラウマは、私たちが抱える生きづらさの原因を明らかにするものとして近年注目されています。


「発達性トラウマ」あるいは「トラウマ」という概念から生きづらさを眺めてみると、

多くのことが了解でき、適切なケアにつながっていくことがわかります。


これまではトラウマというと、戦争や災害、レイプといった、ある限定された状況による症状(PTSD)というイメージでしたが、そうしたものとトラウマの全貌は異なります。


本書では、近年の知見や現場での経験、体験をもとに、読者が感じているかもしれない生きづらさを、

トラウマ(発達性トラウマ)という視点から照らしてみたいと思います。


トラウマの原因として、従来は劇的な出来事に焦点が当たり、

より身近な日常的にあるトラウマに苦しむ人たちには適切な知識やケアが届いていませんでした。

身近なトラウマも、それぞれに抱える生きづらさは深刻です。

そうした問題意識から、本書ではよくある身近なお困りごと、生きづらさを中心に取り上げています。

身近なトラウマがわかると、劇的な出来事も含むトラウマ全体についても見通しが付きやすくなります。


本書は、「発達性トラウマ」というタイトルですが、もちろん成人してから受けるストレスも含めた

トラウマ全体のものとしてもお読みいただけます。


トラウマとはストレス障害と捉えられます。決して特別な事象ではありません。

誰しも人生の中でストレスが重なってバランスを崩すことは生じます。


また、もう一つの特徴であるハラスメントについてもその仕組みが広く知られる必要があります。

そこには人間が持つ他人を巻き込んで実存を維持しようとする営みやコミュニケーションの構造が隠れています。

自己の不全感をかりそめに満たすために他者を支配しようとする働きを人は誰しも持っています。

ハラスメントの仕組みがわかると、互いの違いや多様性を尊重して関わり合うための大切な視点を得ることができます。


さらに、生きづらさの多くが本来は社会からもたらされるものです。

そんな生きづらさが過度に個人化されがちな現代にあって、それを被る側の内的なメカニズムが明らかになることで、生きづらさを切り分けてもう一度社会に押し返す力にもなり得ます。


【目次】

第1章 この「生きづらさ」はどこから来るのか?

第2章 トラウマをめぐる経糸と緯糸ーー“第四の発達障害”を生む発達性トラウマ

第3章 トラウマがもたらす“自己の喪失”と様々な症状

第4章 トラウマを理解するーーストレス障害、ハラスメントとしてのトラウマ

第5章 トラウマを克服する


商品レビュー(7件)

総合評価
 4.29

楽天Koboのレビュー(1件)

  • ようやく的を得た情報に出会えた!
    prinzessle
    評価 5.00 5.00
    投稿日:2023年03月22日

    機能不全家庭の一番の問題は、自分が育った家庭が子どもにとっては唯一の家庭であるために、それが当たり前になり、自分では機能不全家庭だとはなかなか気づけないことです。
    そうしてなぜかわからぬままに、生きるエネルギーを奪われ、自信を奪われ、安心感を奪われ、生きづらくなっていきます。
    社会で成功しても失敗しても、どちらにしても心は砂漠で、大きな穴がぽっかりと開いています。
    今までトラウマと言えば、災害や虐待など劇的な体験、一時的な体験ばかりが取り上げられていたように思います。
    この本では、日常生活によくありそうなシチュエーション、とりわけ家庭環境が、長期にわたっていかに心身を蝕んでゆくかに焦点が当てられています。
    この本に出会って、ようやく自分のつらかった生い立ちを理解してもらえたような気がしました。
    私の症状も当てはまることばかりで、自分の置かれてきた状況と、そこから派生する問題が具体的に理解できました。
    自分の置かれた状況が理解できるだけでも、精神的にかなり楽になります。
    きちんと問題が理解できれば、対策も立てられます。
    将来に希望が持てるように書かれているのが、この本の素晴らしいところです!
    この本の知見は、最新の心理学、脳科学や生理学の成果に基づいています。
    学問的裏付けが豊富ですが、読みやすく、一日で読めました。
    巻末では一人でもできるトラウマ克服方法が紹介されています。
    この本は
    ・理由がないけれどなんだか生きていくのがつらい人
    ・HSP(繊細な人)さん、とくに家庭に問題のある人、
    ・人間関係でなんとなく緊張してしまう人
    ・居場所がないと感じている人
    ・頑張っても頑張っても満足できない人
    そしてすべての親御さんに、ぜひぜひオススメしたい本です!

    2人が参考になったと回答

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