商品説明
内容紹介
◆情報システム開発を成功に導くノウハウ満載!◆
システム開発が上手くいかないというケースの多くは、要件定義やシステム設計・開発といった工程における活動以前に、「システム企画」の段階で何らかの失敗をしています。経営層が描く事業戦略を正しく捉えられない、業務実態を正確に把握できない、経営層やユーザーの本音を引き出せない、顧客のビジネスに関する知識が不足しているなど理由はさまざまです。ビジネス、経営に関する知識は多岐にわたり、顧客のビジネス全体や経営全般をシステムエンジニアがすべてマスターするのは簡単ではありません。自分のやり方が正しいかどうか不安を感じているシステムエンジニアも多いのではないでしょうか。
こうした業務を得意としているのは経営コンサルタントです。そこで本書では、「経営コンサルタントが、どのような観点・どのようなやり方で顧客のビジネスを捉えているのか」という視点から、システム企画においてやるべきこと・考えるべきことを整理し、失敗しないポイントをわかりやすく解説します。
■こんな方におすすめ
・システム企画に携わるシステムエンジニア。顧客ニーズを捉えられない、業務分析を適切に行えないといった悩みを抱えている人。
■目次
第1部 システム企画と経営コンサルタントの視点
・第1章 システム企画の役割とその難しさ
1.1 システム企画とは何か
1.2 システム企画の作成フェーズと本書の構成
1.3 システム企画の重要性
1.4 システム企画の難しさとその要因
・第2章 システム企画を成功に導く「経営コンサルタントの視点」
2.1 システム企画に必要なビジネス知識
2.2 業務ではなくビジネスプロセスを見る
2.3 ビジネスプロセス改善の「ものさし」を持つ
2.4 ユーザーニーズを見抜く
2.5 システム企画を成功させる経営コンサルタントの視点
2.6 本書を読むうえでの注意点
第2部 システム企画の基本
・第3章 事業概要を把握する
3.1 事業概要の捉え方
3.2 ビジネスモデルに基づく経営戦略や経営課題の分析・評価
3.3 解決すべき経営課題の対象範囲
3.4 解決すべき経営課題の特定とシステム企画目的の明確化
3.5 経営戦略や経営課題、システム化の方向について経営層と認識を合わせる
3.6 視点1:事業概要のビジネスモデルによる把握
3.7 演習
・第4章 ヒアリング部門を選定する
4.1 組織図を活用したヒアリング部門の選定
4.2 視点2:組織図活用によるヒアリング対象の選定
4.3 演習
・第5章 業務実態を把握し経営課題を抽出する
5.1 業務実態を把握する
5.2 部門別・担当者別ヒアリングシート
5.3 視点3:業務実態(As-Isモデル)の徹底的な把握
5.4 演習
・第6章 業務の改善案を検討しシステム企画書にまとめる
6.1 システム企画の対象業務範囲とレベルを絞る
6.2 ビジネスプロセス改善の基本的視点とは
6.3 業務改善の7つのヒント
6.4 システム企画書の作成
6.5 視点4:ビジネスプロセスの改善(To-Beモデル)
6.6 演習
第3部 システム企画を深堀りする
・第7章 経営戦略支援の機能を深堀りする
7.1 経営戦略に対するシステムエンジニアの立ち位置
7.2 経営戦略をいかに捉えるか
7.3 あいまいな経営戦略の捉え方
7.4 経営戦略からビジネスプロセス改善へのブレイクダウン
7.5 経営戦略のブレイクダウンの例
7.6 視点5:経営戦略からビジネスプロセス改善へのブレイクダウン
7.7 演習
・第8章 経営層と良好なコミュニケーションを行う
8.1 システム化の成否を握る経営層
8.2 経営層の一般的な思考:何を考えているか
8.3 視点6:経営層の本音への対応
8.4 演習
・第9章 ユーザーニーズの実態を見抜く
9.1 従業員は感情を持った人間である
9.2 組織も感情を持った人間で構成されている
9.3 ユーザーニーズの瑕疵
9.4 部門長の本音
9.5 従業員の本音
9.6 視点7:部門長・従業員の本音への対応
9.7 演習
■著者プロフィール
隈 正雄(くま まさお):筑波技術大学名誉教授、博士(筑波大学)、日本生産管理学会副会長。大学卒業後、現りそな銀行に入行し融資や営業等の業務及びシステム開発業務に従事。現りそな総合研究所では、株式上場を目指す企業等の全社の業務改革や基幹業務システムの企画などのコンサルティング業務に従事。その後、筑波技術大学、淑徳大学で経営情報学の教育に従事するとともに、業務改革やシステム化、最近ではDXの研究に従事。また、筑波技術大学と淑徳大学で学部長に従事。
主要著書:『なぜ、SEはコンサルティングができないか〜生き残りのためのコンサルティングSE養成法』/通産資料調査会(1996年)、『SEよ、本当に役立つシステム提案はこれだ!〜経営者の心をつかむ虎の巻』/通産資料調査会(1997年)、『SEのための戦略的情報化推進法』/通産資料調査会(2000年)、『SEのための「経験則的」要件定義の極意』/技術評論社(2009年)、『ベテランSEのノウハウが最短で身につく! 「業務知識」ベースでつくる要件定義入門』/秀和システム(2013年)、その他共著等約10冊
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