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モダニティ下巻「近代民主主義、近代資本主義とキリスト教」〜どこから、ここに、そしてどこへ〜講話、「近代化」思想のキリスト教的前提と展開

モダニティ 下巻「近代民主主義、近代資本主義とキリスト教」 ~どこから、ここに、そしてどこへ~ 講話、「近代化」思想のキリスト教的前提と展開 (Piyo ePub Books) [電子書籍版]
亀井俊博

770(税込)

商品情報

商品説明

内容紹介

亀井俊博牧師は、この著書『モダニティ 下巻「近代民主主義、近代資本主義とキリスト教」』において、冒頭の「c. 日本のポスト・モダン論」の後半で次のように述べておられます。


「・・・現代、ポスト・モダン思想が主にフランスを中心としたヨーロッパから入ってきていますが、近代の理性的合理主義の行き詰まりへの批判から、価値・文化多元主義、真善美の相対化、非合理的体験主義を標榜しています。しかし、それさえ風化しつつあって流行を追っかけるのもいい加減にしたいものです。ポスト・モダン論者は、モダンがヨーロッパ中心の価値観であり、二度の世界大戦の原因であり、モダンとヨーロッパを相対化して文化価値の多元性を認めようと言うのです。しかし、そのモダンとは「聖書を否定する近代」で、啓蒙理性・人本主義的なモダンであったのです。もうひとつのモダンがある「聖書による近代」があることを忘れているのです。

第一次大戦後の危機神学や第二次大戦後の福音主義キリスト教の勃興は、ヨーロッパの起源である「聖書による近代化」の地下水脈を掘り当てたものです。ところが、現代、一部の日本民族主義者たちはこの機に乗じて「先祖返り」して、ポスト・モダンを和風にして再び「近代の相克論」に、プレ・モダンに退行現象を起こしたようです。もっとも最近は中国経済、韓流文化の勢いに押されて、先祖返り的和風ポスト・モダンも顔色が優れないようですが。


(d)ハイパー・モダン論

そこでわたしは敢えてポスト・モダン論を避け「近代科学、デモクラシー、資本主義」のキリスト教起源つまり「初期近代」の再評価によって、近代を再生する「ハイパー・モダン」( hyper modern 超近代主義)を唱えているのです。ハイパー・モダン論は初期近代(聖書による近代)のルネサンスなのです(7)・・・」と。


読者の皆様は、この「講話」を読み進まれる中で、「近代民主主義」「近代資本主義」と「キリスト教」の関連において、きっと、新たな光、洞察に富んだ知恵を見出されることでしょう。


また、2010年12月25日に発行されたこの書籍(底本)の「電子書籍化」にあたり、亀井牧師が以下の一文(抜粋)を記しておられますので、以下にご紹介いたします。


ーーーーーーー

・・・・・

ここで、拙著 “アルファ新書シリーズ” 全体に於ける本書の位置づけを述べます。先に“モダニテイ、上巻” に全体像はお話ししましたので、ご覧いただくとして、本書、略称「モダニテイ、下巻」の位置づけをお話します。キリスト教原理論と言える教義学『「まれびとイエスの神」講話』に於いて、神の創造の秩序として、“関係の神学” を説いています。即ちキリスト教の説く創造者なる神の被造世界を大きく人称関係、非人称関係に分節しました。

本書は神の被造世界の中での、人称関係の中で「三人称関係」を取り上げ、さらにフォーカスを近代社会,就中(なかんずく)、近代民主主義、近代資本主義に絞り、その近代社会のキリスト教起源論に立つ説論です。

もちろん、人称関係は他に、「一人称関係」(実存)、「二人称関係」(我と汝、愛の関係)、「非人称関係」(我とそれ、自然との関係)があることは言うまでもありません。本書は「三人称関係」として人間関係の社会的関係を取り上げています。そしてキルケゴールが “人間とは関係であり、関係する者との関係である” と述べた通り、人称関係も神との関係で(原関係)により、成立します。また諸関係と神との原関係の関係は、“不可逆、不可同、不可分離” の関係(自由の原点、インマヌエル)なのです(滝沢克己)。

近代市民革命による、近代民主主義と、近代資本主義の非(反)キリスト教起源論が再燃する中、キリスト教起源論の本書は益々価値を増すだろうと信じています。

本書刊行後の、本書で扱うテーマの歴史的展開は、各論である「時のしるし(1)」、でフォローしていますが、さらに時代の変化は激しく、その後の対応を電子図書化に際して、「帝国の構造、を読む」(私のブログ、バイブル・ソムリエ、2018・11・7)と「米中冷戦と日本、楕円幻想論的米中関係の将来」(〃、2018・11・28)、「二つの対立軸、四つの陣営」(〃、2017・9・21)の3つのエッセイを追加しておきます。


ーーーーーー


<目次>

第一講 中間考察

第二講 近代民主主義政治

第三講 近代資本主義経済

第四講 どこへ、ハイパー・モダン政治の課題(超民主主義)

追加エッセイ

「帝国の構造、を読む」

「米中冷戦と日本、楕円幻想論的米中関係の将来」

「二つの対立軸、四つの陣営」


ーーーーーー


<著者の紹介>

亀井 俊博(かめい としひろ)

1942年 香川県に生まれる

単立西宮北口聖書集会牧師、芦屋福音教会名誉牧師

同志社大学法学部法律学科卒、日本UPC聖書学院卒

(同志社大学神学部、神戸改革派神学校、神戸ルーテル神学校聴講)

元私立報徳学園教師 元モンテッソーリ幼児教室「芦屋こどもの家」園長

元近畿福音放送伝道協力会副実行委員長、元JIFH芦屋大会実行委員会事務局長


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