商品説明
内容紹介
クローゼットから世界へ。歌い手・Adoの軌跡と、 心の奥にいる“私”の真実を描く、初めてのノンフィクション小説。【Adoコメント】この度、私の人生を描いた小説が発売されます。自分としては、やっとこの話ができて嬉しい気持ちです。『うっせぇわ』でメジャーデビューする前の話や、どこでボカロと出会ったのか、どうして歌い手になろうと思ったのか、どうして私は私のことが嫌いなのか……。これまでAdoとして明かしてこなかったことが、この『ビバリウム』に詰まっています。クローゼットという箱庭で私が見てきたものを、皆さんにも覗いてもらいたいです。
商品レビュー(13件)
- 総合評価
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4.23
楽天Koboのレビュー(1件)
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(無題)
- pepeyo
- 投稿日:2026年03月30日
「自伝的小説」として、エッセイや思い出話に近い感覚で読むのがしっくりくる作品だった。
Ado氏の歌声は魅力的だと思う一方で、本書の語り口はかなり内面に寄っており、SNSやラジオで感じていた人物像とも大きくはズレていなかった。
率直に言うと、「こういう人物像だろう」という印象の延長線上にある内容だった。
全体として、自分の感情や過去の出来事に対する振り返りが中心で、他者との関係性についてはやや軽めに触れられている。
友人や関係者の存在は登場するものの、「どのように影響を受けたのか」「その関わりの中でどう変化したのか」といった踏み込んだ描写は少なく、もう少し広がりがあってもよかったのではないかと感じた。
そのため、「変わりたい」「自分を好きになりたい」というテーマが繰り返し語られる一方で、他者を通じて自分を見つめ直す視点は比較的控えめで、全体としては自己の内面に強くフォーカスされた構成になっている。
もっとも、自伝的小説という形式上、他者との関係性をあえて限定している可能性もあり、その点は一定理解できる。ただ、読み手としては「内面の語り」に偏っている印象が最後まで残ったのも事実だった。
また、成功の裏側についても語られてはいるが、いわゆる“どん底からの逆転”というよりは、周囲の支えの中で進んできた側面が強いように感じられた。
そのため、物語としての起伏や広がりを期待して読むと、やや肩透かしに感じる可能性がある。
一方で、当時の葛藤や感情をここまで具体的に言語化できている点は素直にすごいとも思う。内面を丁寧に掘り下げた記録として読むのであれば、十分に価値のある一冊だろう。
総じて、本書はファン向け、もしくは内面の揺れや葛藤に強く共感できる人に向いた作品だと感じた。
また、「自分と似た感覚を持っているかもしれない」と感じる読者にとっては、共感しやすい部分もあるのではないかと思う。
Adoさんに対しては応援の気持ちしかないが、内容の性質やボリュームを踏まえると、価格に対してやや割高に感じたため、この評価とした。0人が参考になったと回答


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