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内容紹介
第166回芥川賞受賞作!
ずっと遠くに行きたかった。
今も行きたいと思っている。
自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。
自衛隊を辞め、いまは自転車便メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。
昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。
気鋭の作家、新境地の傑作中篇。
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商品レビュー(124件)
- 総合評価
3.39
-
(無題)
- 購入者16656918
- 投稿日:2022年06月02日
サクマに共感できるのか出来ないのか?そのあたりがこの小説を読むことの意味につながっている。
自分はサクマに共感した、というか、サクマと同様な人間であったから、最後サクマがたどり着いた心境に、
まさにブラックボックスをあけるような解放感を感じたのだと思う。
もし、あなたがそのような人間であったなら、読む価値はある、そう思う。0人が参考になったと回答
-
後半、ぶっ飛んでしまった・・・え〜〜?
- TomoyukiYAMBE
- 投稿日:2022年01月20日
一行目を読んで、「最近の芥川賞も質が落ちたなあ〜・」と、感じたりもして読み始めましたが、文体が、グイグイ読ませるので、ついつい読み進めてしまう、なかなかの文章力。
バイク便や自衛隊、ベンツの暴走などだけでも読みどころ等々は、けっこう、いろいろあるんだけど、それって、ぜ〜んぶ、伏線だったのね。
後半、ぶっ飛んでしまった?!?
・・・え〜〜??? そこへ行くのか〜
どちらかといえば、「大藪春彦賞」などの方がふさわしいようにも思えるけど、なかなかハードボイルドでも有り、著者が受賞に戸惑うのも、なかなか判るかも知れないのは、これ、実名でネタ元がバレると、流石に、いろいろ差し障りがありそうな分野でも有り、それだけに、読み甲斐もある一作。
で、
芥川賞にふさわしい「純文学」か???と、問われると、
哲学的な、自分探しでも有り、実存文学でもあるので、
現代社会に、
コロナパンデミックの時代に合致した、保守本流の意味での純文学でもあり、
「私小説」の要素も、大いにありそうなんだけど、これを「私小説」としてしまったら、盛大に差し障りがあるだろうなあ
一番のブラックボックスは・・・自分!(これ?ネタバレになるのかしら?)
芥川賞が判った瞬間、読めちゃうのは、電子図書の良いところだけど、流石にこれ以上、世界一の金持ちのジェフベゾスにお金をあげても、意味が無いので、日本人だし、sony readerで買おうかと思ったら、まだソニーの電子図書=無いの・・・もっと真面目にやれ〜〜
で、
外資系のアマゾンのKindleには、あるけど、ソニーにないって、「日本の芥川賞」としては、どうなんでしょう。
日本文学が、世界一の大金持ちのアマゾンに、文学の「儲け」まで貢いでいるのよ・・・
なので
楽天でポチ!
と、
思ったら、今見たら、出てた・・・遅いよ! ソニー。
旬を逃してどうすんの!0人が参考になったと回答